2021年4月29日木曜日

こんにちは、池田です。

今日はすごい霧でしたね。私は毎朝犬の散歩をしています。朝の20分は主婦にとって重要で、あー、こんなことしている場合じゃないのに~、と焦ってしまう日も多いです。

牧野先生に教えて頂くまで知らなかったのですが、2018年の女性健康寿命ランキングで、広島県はなんと、最下位なんだそうです。つまり、骨折や脳梗塞などの病気で日常生活が困難になったり、寝たきり生活になってしまう期間が長いということです。

女性の骨密度は20代をピークに徐々に下がり始め、更年期以降に急激に低下していきます。

知らない間に骨粗鬆症、いつの間にか骨折で寝たきり生活・・・なんてことにならないように、バランスの良い食事、適度な運動、日光浴で「骨活」につとめたいものです。
あなたの骨は、大丈夫ですか?

元気な10年、20年後の生活のために、まずは知るところから始めませんか。
ぜひ、ご相談くださいね。

私はこれからも ワンコと一緒に朝の骨活頑張ります。
では、コロナ禍で何かと大変ですが、良いゴールデンウィークをお過ごしくださいね。














































2021年4月22日木曜日

『子宮体がんについて』


新しい話題ではありませんが知っていただきたく、“子宮体がん”についてお話します。

近年、増加しているがんのひとつです。

40歳代後半から増加して50歳代から60歳代にピークを迎えるといわれています。


「子宮体がんの検査をしてください!」

このような受診が急に多くなった時期がありました。

出血や腹痛などの症状はないようです。

年齢も比較的お若いかたも多く、不思議なので聞いてみました。

「どうして子宮体がん検査をうけようと思われたのですか?」

「え!先生、“逃げ恥”みてないのですか?」

“逃げるは恥だが役に立つ”のドラマで、石田ゆり子さん演じる、

百合ちゃんが子宮体がんだったので心配になり受診されたとのこと。


「ドラマで、子宮がんは“子宮頸がん”と“子宮体がん”の2つあるってこと知りました・・・」

「人間ドックや市の健診は、“子宮頸がん”検査だけなのですね。」

「出血があってもがん検査でひっかかってないので大丈夫! 私は子宮がんじゃない!

 という考えは違ったのですね」

・・・・・・・・・・・・

学会はもちろんのこと、現場のわたしたちも啓蒙しているつもりですが、

テレビの影響力にはかないません。


いわゆる“健診(人間ドックや市の健診)”のほとんどは“頸がん検査”のみです。

なぜ、“体がん検査”をしないのですか?

答えは以下になります。


〜日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会監修

「産婦人科診療ガイドライン」より〜


①子宮体がんスクリーニングは本来の検診とは趣を異にしている

②年齢を考慮せずに無症状女性にあまねく検診をすることは

 有効性が確認できていないことおよび費用対効果の点から容認されない


“健診”で“体がん検査”を行ってない施設が大半です。

当院も“健診”というかたちでの“体がん検査”は行っておりません。

“体がん”検査を勧める自治体もありますがまだまだ少数です。

しかしながら、増加傾向にある“体がん”・・・・

知っていただく方法として、当院では婦人科疾患パンフレットを作成し

健診のかたにはお渡しすることにしました。

(健診以外のかたもご希望があれば差し上げますのでお申し出くださいませ)

その中にも記載していますが、

下記のかたには健診のオプション検査である、

超音波検査(エコー検査)をぜひお勧めしております。


【体がんの高いリスク因子】

・未婚

・不妊

・初妊年齢が高い

・出産数が少ない

・30歳以降の月経不順

・糖尿病

・高血圧

・肥満


健診での超音波検査で、子宮内膜になんらかの異常(肥厚など)があれば、

改めて婦人科の外来に来ていただき、“体がん検査”を行っています。


もちろん!

性器出血(一過性の少量出血でも)の自覚症状のあるかたは、

必ず婦人科外来に来ていただきたいものです。

症状がないかたでも、健診と同日でなければ検査は可能です。


とはいえ・・全てのかたの検査が可能なわけではありません。

帝王切開分娩やお産してから時間が経ったかたなどは、

子宮口が狭くなり、検査器具が挿入できず検査はできません。

その際、当院では超音波検査やMRI検査で確認をしております。

特にMRI検査は、早期がんの診断の手助けに一役担っております。

“子宮体がん”は早期に発見されると比較的予後のよいがんです。

出血やおりものを気のせいと思わないでくださいね。

検査が不安なかたは相談してみてください。


婦人科疾患におけるMRIの有用性についてはまたお話したいと思います。


牧野郁子



 












2021年4月19日月曜日

 こんにちは、スタッフの久保です。

この季節ならではの新緑が素晴らしいですね。

 

1年以上続いているコロナ禍を、みなさんはどのようにお過ごしですか?

様々な事を我慢してストレスが溜まり、

それによって不調を引き起こしたり、見逃したりしていませんか?

家庭や仕事を優先してなかなか受診することができず、不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

新型コロナが流行し始めた当初は病院受診を控えていた方も、

“こんな時だから”ではなく

“こんな時こそ”自分の身体に目を向けるチャンスかもしれません。

 

私たちスタッフで受診・診療のお手伝いをさせて頂きますので、

まずはご予約のお電話をお待ちしております。

2021年4月12日月曜日

 更年期・更年期障害のはなし

 

最近、70歳、80歳代のかたが、

めまいや不眠、ほてり、いらいら、おちこみなどの症状で、

婦人科受診を希望されますが、それは更年期障害ではありません。

 

閉経の定義とは・・・

月経が12ヵ月以上こなかったときに、1年前を振り返って閉経とします。

日本人の閉経の平均年齢はだいたい50歳くらいです。

 

閉経前の5年間と閉経後の5年間を併せた10年間を

「更年期」といいます。

「更年期」に現れるさまざまな症状で

(内科、耳鼻咽喉科、脳外科疾患をのぞいたもの)

日常生活に支障をきたす状態を

「更年期障害」といいます。

 

ですので、もし50歳で閉経した場合は、

4555歳を「更年期」ということになります。

60歳くらいまで、ほてりが再燃することもたまにはあるようですが、

70歳、80歳代のかたは当てはまらないことがわかると思います。

 

過去に70歳のかたが、胸がくるしいので更年期に違いないと

受診されました。

婦人科ではなく内科に相談してみましょうとお話すると、

あなたはたらい回しするの!とたいそう叱られたことがあります。

しかし、その患者さんの胸のくるしさは、

更年期障害ではないのは当然で、心筋梗塞でした・・・

 

せっかく受診していただいても、

高齢のかたの、めまいや不眠、ほてりは

「内科に行ってください」とお話しています。

婦人科の範囲ではないこと、無駄な初診料がかかってしまうこと、

そして重大な病気がかくれていることがあるからです。

ご期待にそえないこと、心苦しいですが限りですが、

みなさんにご理解いただけますとありがたいです。

 

牧野


2021年4月8日木曜日

みなさんこんにちは。婦人科スタッフの池田です。
牧野先生に誘っていただいて初めて投稿します。

最近では月経困難や更年期障害といった婦人科の病気の情報がテレビやCMで流れるようになりました。女性特有のつらい症状が多くの人に認知され始めたのかなと、なんとなく心強く思ったりします。

しかし、婦人科に受診された患者さんに話を伺うと、『お産して以来婦人科受診はなくどうしようかと悩んだけれど、思い切って受診しました』と言われることがあります。
こんなことで受診して良いんだろうか、場所が場所だからちょっと…、と思われる方も多いようです。

婦人科は女性ならではの病気を診察する場所です、遠慮はいりませんよ。
心配になったら迷わずに!大事に至らなかったら、な~んだよかったぁ♪と思って頂けると嬉しいです。

先生も私たちスタッフも皆さんの健康に一役買えるように頑張ります。
まずはお気軽にお電話でご相談くださいね。

こんにちは。スタッフの楢崎です。 先日、近隣の高校へ牧野先生と一緒にお話に行ってきました。 母校ということもあり懐かしさと親しみを感じました。 卒業して 10 年以上・・・先生方も変わられており、 なにより制服が変わっていることにビックリしました。 しかし、卒...