2022年8月31日水曜日

 こんにちは、看護師の池田です。


最近、子宮頚がんワクチンや子宮がん検診のキャンペーンCMを見かけるようになりました。
当院でも予約制で予報接種を受け付けています。
今年4月から定期接種、キャッチアップ接種が始まり、患者さんから子宮頚がんワクチン接種をした方が良いんでしょうか?と相談を受けることが増えました。
私達親世代は打ったことがないワクチンですし、積極的な接種を控えている時期もあったりしたので、何となく思いきりがつかない方もおられると思います。

子宮頚がんは若くても性行為の経験のある女性なら誰にでも発症のリスクがありますし、無症状のままジワジワと進行することもあります。自分や家族のライフスタイルだけでなく命にも関わる怖い病気です。私にも接種対象の娘がいます。罹患のリスクを減らせるならどこかのタイミングで接種した方が良いのだろうとも思っていますが、医療従事者の私も悩むくらいなので 対象年齢のお子さんをお持ちの方はもっと悩まれるんだろうかと想像します。

ワクチンは効果はありますが、新型コロナワクチンでも問題になったように人によっては副反応がでたりすることもあります。
子宮頚がんワクチンも同じです。
幼児期に受ける麻疹、風疹、水疱瘡のワクチン、それから新型コロナウイルスワクチンなどは個人防疫と集団防疫の両方を目的にしていますが、子宮頚がんワクチンはどちらかというと個人防疫を目的にしています。
自分のためのワクチンです。

自治体からのお知らせに目的や 副反応 その後の対応が詳しく記載されているので、
良く目を通して、家族で相談をされてから
接種受診を決めてくださいね。
 
ここのところ朝夕が少しずつ涼しくなってきたように感じます、秋が近づいているんですね。
季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。
バランスの良い食事をとり、疲れたら早めの休息を☘️  

2022年8月4日木曜日

経膣(ちつ)超音波断層法検査(経膣エコー検査)について

経膣(ちつ)超音波断層法検査(経膣エコー検査)


婦人科医師 牧野です。

産婦人科医には超音波検査(エコー検査)は診断に必須です。

超音波機械がない時代は、内診や触診が頼りだったようですので、

機械に頼らない昔の先生をとても尊敬します。

年がばれてしまいますが、

私が研修医のころは緊急呼び出しはポケットベルでした。

いまや携帯電話は小さなパソコンです。

時代も医療・医学もめまぐるしく進歩していきます。

車が空を飛ぶ時代、AIで診療できる時代も近いのかもしれません。


超音波断層法検査は、

産科の場合、胎児の推定体重ばかりでなく、

大脳や臍などの血流で、胎児の元気さを確認することもあります。

大きな形態異常、羊水や胎盤の位置などの診断も可能であるため、

周産期死亡率(母親やあかちゃんの死亡)減少にも寄与してきました。

私は周産期(母体胎児)専門医でもあり、

多くの胎児を診察させていただきました。

ある時期から胎児を診る(診察)のでなく、

彼ら彼女らを見守る大切さを知り検査の時間が楽しみになりました。

子宮のなかで可愛らしく忙しそうにしている胎児をみると、

仕事のストレスもわすれ癒されたものです。

子宮から出ると・・みなさんおわかりですが試練は多いものです。

子宮のなかでは心身とも穏やかでいてほしいものです。


府中市民病院には産科はないため、

いまは女性医学専門医としての仕事を中心にしております(別ブログ参照)。

https://fu-joseiigaku.wixsite.com/website

婦人科診療も、超音波検査はとても大切な検査です。

内診だけでは小さな病変や構造はわかりません。

内診で子宮が大きいかなとは言えますが、子宮筋腫であるとはいえません。

子宮内膜が肥厚・不整(子宮体癌疑い)している観察もできません。

私たちにとって受診されたかたに有用な情報提供できる

手段でありますので、超音波検査は受けていただきたいものです。


前のブログでもお話ししましたが、

トラウマで内診台にあがりたくないかたがいらっしゃいます。

経腹(ふく)超音波検査は、脂肪や腸が邪魔をして

小さな構造はわからないことがあります。

その際は、当院にはMRI検査がありますのでご相談ください。


暑い日が続きますね。心身の体調不良の相談が多いこの頃です。

みなさんどうぞご自愛くださいませ。


こんにちは。スタッフの楢崎です。 先日、近隣の高校へ牧野先生と一緒にお話に行ってきました。 母校ということもあり懐かしさと親しみを感じました。 卒業して 10 年以上・・・先生方も変わられており、 なにより制服が変わっていることにビックリしました。 しかし、卒...