4月になりました!節目の季節ですね。
「もうすぐ入学式です」「就職できました」「あたらしい職場にうつります」など、
笑顔で報告してくださいます。
時には母親のように、時には友人の気持ちで、
診察室を出られる後ろ姿にエールを送る日々です。
しかし、いきなりエンジン全開だと、こころとからだが疲弊してしまいます。
梅雨の終わりかけや、暑い夏を乗り越えた初秋頃、
新しい生活に慣れて少しホッとする時期でしょうか。
からだとこころの不調で受診されるかたが増える時期です。
「月経不順になりました」「月経がきません」「出血がとまりません」
「気持ちがしずんで涙がでます」「イライラします」
「動悸やめまいがします」「ねむれません」など・・・。
このような症状からすいぶんお若いかたからも
「更年期でしょうか?」と相談されます。
実際に更年期ではないことが大半で、多くはストレスや体調不良、環境の変化などで、
自律神経の働きと女性ホルモンが乱れることが原因となっています。
女性ホルモンの調節は脳の視床下部が担っています。
視床下部は女性ホルモンの調節のほか、自律神経や免疫系などの
身体の重要な働きをコントロールする役割があるため、
イライラや頭痛などさまざまな体の不調が起こります。
とはいえホルモンの乱れとは関係ない別の病気かもしれませんし、
うつ病の手前であれば注意が必要です。
このような症状が長く続く時は、婦人科や女性内科外来の受診を
おすすめします。
検査をうけることで不安が解消されるかもしれません。
お話するだけで気持ちが落ち着くかもしれません。
症状によっては漢方がよく効くものもあります。
ストレスのない人はこの世にいないと考えます。
はりきりすぎたあとは、
ゆっくり休む、
大好きなスイーツをご褒美になど・・・
うまくストレス解消してみましょう。
みなさまの新しい門出をそっと診察室から応援しています。
牧野