2021年4月12日月曜日

 更年期・更年期障害のはなし

 

最近、70歳、80歳代のかたが、

めまいや不眠、ほてり、いらいら、おちこみなどの症状で、

婦人科受診を希望されますが、それは更年期障害ではありません。

 

閉経の定義とは・・・

月経が12ヵ月以上こなかったときに、1年前を振り返って閉経とします。

日本人の閉経の平均年齢はだいたい50歳くらいです。

 

閉経前の5年間と閉経後の5年間を併せた10年間を

「更年期」といいます。

「更年期」に現れるさまざまな症状で

(内科、耳鼻咽喉科、脳外科疾患をのぞいたもの)

日常生活に支障をきたす状態を

「更年期障害」といいます。

 

ですので、もし50歳で閉経した場合は、

4555歳を「更年期」ということになります。

60歳くらいまで、ほてりが再燃することもたまにはあるようですが、

70歳、80歳代のかたは当てはまらないことがわかると思います。

 

過去に70歳のかたが、胸がくるしいので更年期に違いないと

受診されました。

婦人科ではなく内科に相談してみましょうとお話すると、

あなたはたらい回しするの!とたいそう叱られたことがあります。

しかし、その患者さんの胸のくるしさは、

更年期障害ではないのは当然で、心筋梗塞でした・・・

 

せっかく受診していただいても、

高齢のかたの、めまいや不眠、ほてりは

「内科に行ってください」とお話しています。

婦人科の範囲ではないこと、無駄な初診料がかかってしまうこと、

そして重大な病気がかくれていることがあるからです。

ご期待にそえないこと、心苦しいですが限りですが、

みなさんにご理解いただけますとありがたいです。

 

牧野


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