MRI検査について①
やっと勇気をだして婦人科外来にたどり着いたけれど
診察への緊張や恐怖心があり、
泣き出される方・・
震えがとまらない方・・
診察中や診察後に緊張で気を失ってしまう方・・
そんな女性にであうと心が痛くなります。
診察のトラウマ、恐怖心、羞恥心など、
多かれ少なかれあるかと思います。
無理せずに少しずつ「産婦人科受診」に慣れていけばいいのです。
内診台に恐怖を感じるなら、
先ずはMRI検査という選択肢もあります。
子宮・卵巣を画像化して診ることができる検査です。
もちろん何か異常がみつかればさらなる検査が必要になります。
その頃には、私たちに慣れてくださりスムーズに検査にうつることができるものです。
心配があるときは、診察前に私たちに相談してみてくださいね。
牧野
<参考>
MRIとはmagneteic
Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称です。
強い磁石と電波を利用して体内の状態を断面像として描写する検査です。
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卵巣の腫れ(卵巣腫瘍)は、良性・境界悪性・悪性に分けられますが、
その鑑別診断のためにMRI検査は有用です。
その他、子宮内膜が厚くなっていたり、不整である場合は、
まず私たちは、“子宮体がん”や“子宮内膜増殖症”を疑うのですが、
細胞診・組織検査に加えて、
府中市民病院婦人科では、積極的にMRI検査もしています。
検査で“がん疑い”であれば、すぐに手術可能な施設にご紹介しております。
手術の結果、「早期のがんでした」というご報告をいただき、
やはり!
MRI検査をしていてよかった!
・・・そう思うことが最近、何度もありました。
府中市民病院ではMRI・CT検査・密度検査の画像診断が可能です。
緊急検査でも、放射線技師さんたちは快くすばやく検査をしてくださいます。
ゆえに、早い診断が可能となっています。
かつて若かりし頃、患者さんから
「若い先生は検査ばかりする」「経験が浅いから検査に頼るのだよ!」
と言われたことがあります。
いつのまにか、産婦人科医になってはや30年・・・
もう若くはありませんが・・・
年をとっても、やはり検査は大切だと思っています。
病気をみつけるには、診断材料がそろっているほうが安心なものです。
牧野